派遣社員はRPAの自動化スキルで生き残れ

派遣社員として現在働いている方にはもう待ったなしです。RPAロボットやAIの導入による業務自動化・効率化は数年以内には常識的なことになります。

特殊なスキルや資格が必要となる職種の方はまだしばらく大丈夫そうですが、その先にはAI機械学習による更なる効率化・自動化が進みますので、現在のような人数が不要になる事は明らかです。その事に早いうちに気づき準備を進めた人だけが生き残れる時代になるのです。

これを期にWinロボの開発・管理を行うスキルを身に着け生き残る方法をこちらではご紹介をしています。

派遣社員の仕事とは

現在派遣社員として働いている皆さんは、最近話題になっているAIやRPAなどに仕事を奪われるのではないかと考えた事はありませんか?

派遣の仕事の分類

■ 専門性のある派遣の仕事

派遣社員のスキルとしても、日商簿記TOEICのスコアなどを記述してアピールする事があるように、これらの専門性を身につけている派遣社員は現在まで高い時給をもらえているものと思います。

  • 簿記
  • 翻訳・通訳など

派遣ではないかも知れませんが、同じような職種に弁護士や社労士、会計士、弁理士などのいわゆる国家資格が必要となる「士」業がありますが、これらの仕事こそ最もコンピュータで代替し易い仕事ではないかと思っています。

六法全書を暗記し、過去の判例に従って機械的に起訴状を書くなど、コンピュータであれば物の数分で十分です。そこに陪審員に対する感情に訴える弁護や、司法取引(駆け引き)などの人間的な部分が入れば別だとは思いますが、このようなコンサルティング的な付加価値のある弁護士はごく一部だと思います。

 

■ 汎用的な派遣の仕事と必要なスキル

こちらが一般的に派遣の仕事としてイメージする仕事だと思いますが、正にこれらの仕事が数年以内にAI機械学習やRPAロボットで代替される可能性が高い派遣の仕事なのです。

  • 一般事務(営業、総務、人事など)、コールセンターオペレータ
    • OA入力(Excel、Wordなどを使ったオフィス事務)
    • 英語
    • コミュニケーション
  • ITスキル
    • Excelマクロ(VBA)などを使った業務処理
    • Accessなどの少し高度な(SEに近い)ツールの使いこなし

 

本来の派遣社員の仕事とは

本来、派遣社員を雇うのは一時的な仕事の急増による繁忙期を補うためであるはずなのに、現在の使われ方は主に人件費を安く抑えるために使われているように感じます。

この考え方を会社側がしている以上、上記の専門性のある派遣以外は

どうせ派遣社員にお願いしているのは単純作業だから、安ければ安いほど良い

となってしまいます。この考え方が行きつく先は明らかに【この際、人間でなくてもロボットでいいか!!】です。

上記の専門性のある派遣の仕事以外は明らかに

派遣社員にお願いしているのは「内容・ルールが明確」な単純作業

なのですから、どう考えてもロボット向きの仕事です。

 

派遣業務の仕分けが始まる

派遣社員を英語にすると「temporary staff」であり、正にテンポラリー(一時的)なスタッフなのです。常にその作業があるのであれば、本来それは社員で行うべきであり、更に言えば社員で効率的に行えるように知恵をしぼって自動化などを考えるべきものです。

結局、今後起きるのは複数名いる派遣社員の仕事を整理して、もしくは社員の仕事も含めて業務フローを整理してRPAロボットやAIに代替出来る仕事と難しそうな仕事(≒ 人がやるべき仕事)に分類する業務仕分けです。

 

AI・RPAに代替される派遣とは

RPAで代替するための条件と限界

RPAとは、Wikipediaでは下記の様な説明になっていますが、現段階のRPAで実現されているのはこの内、「決められたルール通りの繰り返し作業を自動化する」の部分です。そして、ホワイトカラー業務を効率化する、とありますが真っ先に影響を受けるのは派遣社員ではないかと私は考えています。

ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation, RPA)とは、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組み  (Wikipediaから引用)

 

RPAで自動化するにはデメリットやリスクもありますので、RPAやAIについての説明とその違いはこちらを見て頂くとして、RPAで業務を自動化する(出来る)ための条件をお伝えしようと思います。

 

それは、下記の条件を全て満たす業務です。

  • ルールが明確に定義できる
  • 繰り返し作業
  • PCでの作業

逆に、RPAロボットでの代替に向かない仕事・限界や条件は以下のようなものが挙げられます。

  • 社内の他部署との調整などの高度な判断業務を伴う(ルール化しにくい)
  • Fax受注や紙ベースの伝票などの紙の業務(PCのデータになっていない)
  • 繰り返しの業務量が少ない(少量でもRPA化はできますが、自動化の効果が薄い)

 

Excelマクロのスキルは陳腐化する

派遣社員に求められていた(?)スキルで需要が大きかったのはExcelマクロ(VBA)のスキルだったのだと思います。現在でもExcelマクロのスキル需要はあると思いますが、今後急速にその需要が減っていくものと思われます。理由は下記のようなもので、

  1. クラウド上のアプリケーションサービス(SaaS)が急速に拡大し、Excelに閉じた業務が減ってくる
  2. 何でも手元のExcelでやろうと言う時代は終わる
  3. Excelも含めたWindows上のアプリを全て操作・自動化可能なRPA(Winロボ)の出現

 

特に、上記3.RPAロボは現在ブームとなっており、政府が主導している「働き方改革」もあって日本のホワイトカラー業務を効率化する、と期待が高まっています。

過去のEUC(エンド・ユーザー・コンピューティング)ブームで広がったノーツDBやExcelマクロ等が社内で広がった影響で、マクロを作成した人にしか解らない管理不能状態となってしまった会社も多くありました。(Excelレガシー問題と言われています)

その反省から、当初から管理・統制下でツールを導入し、変化対応力を備えた業務効率化・自動化を目指す流れとなっています。

Excelマクロは作成した人にしか解らない俗人化を招き、新しい技術やビジネス環境の変化に対応する柔軟性を持った業務効率化・自動化につながらない。

 

RPAとは

そこで最近話題になっているWindows上のアプリであれば、ほぼ全ての業務を自動化できるRPA(Winロボ)を導入する流れになています。

ExcelマクロとRPAの違い

RPA(Winロボ)は本質的にはExcelマクロと変わりません。それでは、何がRPAとExcelマクロで違うかですが、下記の点を抑えておいてもらえれば十分かと思います。

Excelマクロは基本的にExcel内に閉じた自動化、Excelへのファイル読み込み・データベース連携等に用途が限定されているが、RPAはWindowsで動作しているアプリケーション、ファイル操作、インターネット検索や基幹システム、SaaSアプリケーション等の全てを操作可能

そして、なによりもRPAはプログラムを書く必要が殆ど無く、プログラムのフロー図に似た業務フローとして業務シナリオを作成し、実行するツールだと言う点が重要です。

RPA導入は Excel業務の効率化から

 

RPAロボに任せる業務の向き不向き

■ 向いている業務

  • Windowsパソコン上の大量データに対するルールが明確な繰り返し操作
  • インターネット検索
  • SaaSなどのWebアプリケーション
  • 現状の業務プロセスで、紙の伝票を人がWinパソコンに手入力しているような業務を前提としている

その他、Winロボがどの様な業務に向いていて、どの様にその業務を選定していけば良いかは下記に事例やその導入効果を交えて記載しています。

 

■ 向かない業務

RPAに向かない業務も当然あります。それは、下記のような点があるとWinロボに任せるには向かないと考えたほうが良いかと思います。

  • ルールが明確ではない
  • 例外処理が多い
  • 業務のバリエーションが多く、繰り返しが少ない(少量)

この様な点は基本的にルールに基づいた繰り返しを行うWinロボの仕組みから来ています。しかし、この様な欠点はルールエンジンの代わりにAI機械学習を組み込む方向で開発が進んでおり、何れ解消の方向へ進んでいくものと考えられます。

 

RPAは何ができるか

RPAが出来ること、向き不向きは上記の通りですが、その他にWinロボをうまく活用するとホワイトカラー業務を大きく効率化可能な下記のような業務があります。

  • システム間をつなげて自動化する

RPAはシステム間をつなぐ

  • OCRなどを使って紙の伝票やFax受注伝票なども自動化の対象に出来る
  • 各Windows端末で動作しているRPAロボットの動作状態をサーバーで一括管理できる
  • 人が嫌がる早朝・深夜時間帯などの作業や大量の繰り返し処理が可能

 

  • システム導入過程、導入後のテストの自動化

 

RPAの種類・製品

RPAロボットとしては多くの製品が発売されていますが、基本的には下記の3種類に分類可能です。

  • サーバー開発型:いわゆるシステム開発プロジェクトとしてRPAロボットを管理するサーバーを開発します
  • PC導入型:業務ユーザーのWindowsパソコンにRPAソフトを導入し、繰り返し処理を実行します
  • クラウド型:最近開発が進んでいる方式で、今後こちらの方向が主流になる可能性もあります

RPAロボの製品・種類とその価格とは

RPAの仕組み

上記の通り様々な製品が販売されていますが、基本的にRPAロボットの仕組みは同じです。Winロボの「目」にあたる認識機能としては下記のような技術に基づいています。

■ RPAの目

■ RPAの脳

上記の通り、RPAロボットの目で認識したアプリケーション画面の入力フィールドなどに何を入力すべきかを考える機能としては、ルールエンジンと言われるものがそれにあたります。

ルールを予め決めておいてそのルール通りに判断していきますので、例外処理などは不得意です。

■ RPAの手

RPAの手にあたる機能としては、Windowsパソコンの操作で必要となるマウス操作やキーボード入力などですが、APIと言われるソフトウエア間の通信機能を使ってWindowsパソコンを操作します。

ここで重要なのが、アプリケーションではなく、あたかも人が操作するようにWindowsパソコンを操作すると言う点です。

よって、操作されている各アプリケーション側には何も変更を加えなくても、人が実際に操作しているようにマウスで入力項目を選び、キーボードから入力されているように文字が入っていきます

 

どんな派遣社員にRPAロボは向いているのか

現在、多くの方々が派遣社員として働いているかと思いますが、Excelマクロを使える人は結構高い単価が得られているのではないかと思います。しかし、都市銀行が揃って数千人単位のリストラを発表しているよに、今後ホワイトカラーの業務効率が問われてくるのは間違いありません。

ホワイトカラーはリスクをとる姿勢が必要

 

その時、手作業を前提としたExcelマクロで作成した個別ツールを使う人もいなくなりますし、そこを含んだ業務フロー全体をRPAロボットで自動化する流れとなっていくと思われます。

このような状況で、派遣社員として下記のような方はRPAロボットの作成から動作管理を担うことが出来るのではないか、と考えています。

  • Excelマクロ・VBAを主なスキルとして派遣の仕事をしている
  • 営業事務、経理、総務・人事、購買など特定の業務の流れを理解している
  • 待遇に不満があり、頑張って改善したい
  • 今後は社員を目指したい
  • お金に困らず、企業に縛られない自由な生き方をしたい

 

Windowsの操作が出来て、VBAのプログラムフロー制御が理解出来ればRPAロボットを十分使いこなせる

派遣社員にスキル見直しを迫る

 

RPAロボットを通して得られるチャンス

市場の状況

■ RPA市場の状況

RPA市場は現在急激に伸びていて、数年後には現在のERP市場規模と同じ2,000億円程度ま成長するとの予測もあります。問題はプログラム等の大規模開発が不要なため、大手SI(システム・インテグレータ)にとって、現有リソースを生かせず儲からないため積極的ではない点でしょう。

■ RPA人材市場の状況

RPA人材の需要も当然旺盛で、各ベンダーとも人材を確保できないことが最大の問題となっています。RPAは然程難しいツールでもないので3カ月もあれば一通り使いこなせるようになるにも関わらず、人材が供給されないのです。

大手SIのプログラマー・SEの人件費・単価では高すぎて、RPA人材としては転用出来ない。

よって、現在のRPA市場は純粋な業務改革として大規模プロジェクト体制で導入を進める大手コンサルティング会社か、中堅以下のSIとなっています。

 

ブームはいつまで続くのか

マーケティング的には、現在アーリーマジョリティー層がRPAに取り組み始めたところではないかと思います。日本企業のホワイトカラーの生産性を改善する必要がある点を考えると、少なくともあと数年はこのブームが続き、その後はAI機能を取り込んだ本当の意味でのロボットに近い機能のRPAに進化していくのではないかと考えられます。

何れにしても、このRPAロボットを使いこなすスキルを身に付ければ将来的に、仕事が無くなる事は無さそうです。

 

大企業ほどRPA人材が必要に

大手企業ほど一括新卒採用した人員を大量に抱えています。それらの人達が高い給料でWindowsパソコンに向かって日々繰り返し作業をしているような会社も多いかと思います。

会社毎にそれなりに理由は有るのだとは思いますが、殆ど考えもせず過去からの慣習で手作業を続けているような業務も多くあります。そのような付加価値の低いWindowsパソコンでの業務を自動化するのがRPAロボットですので、必然的に大企業ほど、RPA人材が必要となってきます。

 

どうやってRPAを学ぶのか

それでは、RPAロボットについてどの様に学んだらWinロボ人材になれるのかですが、やり方は下記の2通りがあるかと思います。

現在の仕事で学ぶ

現在、どこかの大企業などで派遣の仕事をしているとしたらチャンスです。自分の現在の仕事をRPAに奪われると考えるのではなく、その導入に積極的に関与してRPAに関する知識を吸収します。

実際問題、このやり方が一番早いと思います。なぜなら現在自分が行っているWindowsパソコンでの仕事ですのでその内容を熟知していますし、周囲の人の仕事もある程度理解しているはずです。

そして日々の仕事をしながら、「このデータはもう少しこうすれば楽なのに」、「これとこれを纏めて作業すればいいのに」等と作業を楽にするアイデアがあると思いますので、それをRPAロボットで実現するのです。

それによって、自分が日々行ているPCでの繰り返し作業は無くなるかも知れませんが、新たに作成したRPAロボットの管理業務が必要となります。

リストラされるのはむしろホワイトカラー人材のほうかもしれません。もしその会社で仕事が無くなっても、RPA人材としては引く手あまたとなることでしょう。

 

セミナー・展示会で学ぶ

現在の仕事でRPA人材のスキルを身に付けるのが難しい場合は、展示会やセミナーに行く手があります。

UiPathは無償ダウンロードしてトライアルが可能で、日本語マニュル類もネットからダウンロードできます。また、RPAロボットが実際に動作している動画も多数Youtubeにアップされていますので独学でも可能ですが、そうは言っても基本的な操作位は誰かから教わったほうが早いかと思います。

RPAの導入支援をしている各ベンダーで無償セミナーを頻繁に開催していますので、そこに入れてもらう手もありそうです。もしくは、RPAやAI、IoTなどの展示会に行けば、当然説明してくれますし、操作体験などもやっています

若しくは、有償になりますが12万円程度で2か月期間限定で使える WinActor のアプリケーションをもらえて、トレーニングもしてくれるコースものもあります。派遣先の会社の方を焚き付けてそのようなトレーニングを依頼する手もあります。参加人数は無制限ですので、派遣社員でも問題なく参加させてくれるのではないかと思われます。

 

 

 

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