日本の製造業は欧米の技術を取り入れ、日本人が最も得意とする創意工夫や改善を継続的に繰り返すことで目覚ましい発展を遂げてきました。1980年代からは製造現場への産業用ロボットが急激に普及し、今や日本の製造現場の生産性は世界一と言えるところまで来ています。

一方、日本企業のオフィスの労働生産性は先進国中最下位であると長年言われ続けていましたが、ここにきてオフィスワークにもいよいよ自動化の救世主となり得るロボットの導入・普及が始まりました。それが、RPAと言われる業務自動化ロボットです。

但し、このRPAは従来型のシステム導入のアプローチとは違った、業務に密着した進め方が必要となり、その後の運用も一体となった進め方が求められるものです。この様な進め方をしようとすると、どうしても既存のIT会社やコンサルティング会社の形態、枠を超えた新たな枠組み・会社の形態が必要になると感じています。

それは、従来のITの導入・運用を丸抱えするのではなく、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)として間接業務を外出しにするものでもありません。クライアント企業の業務を理解し、共に「どうあるべきか」を考える。そして、「業務ユーザに寄添い」ながらロボットやAI、ビッグデータ解析といった技術面のサポートを業務ユーザーに提供していく組織です。

そして一番重要なのが、持続可能性です。RPAやAI活用は従来のシステム開発のように一旦導入して終わりではなく、継続的に「より効率的な業務オペレーション」に改善していく必要があります。従って、持続可能な現実的な価格で長期に業務ユーザーに寄添える必要があると考えています。

私は学生時代はロボット工学を専攻し、社会人人生の1/3はプラントエンジニアリングを専門にしていました。丁度、製造現場に産業用ロボットが普及し、各種のプラント自動化が進んでいったころです。その後、ERPやSCM、CRMといったビジネス系のシステム導入、IT戦略コンサルティングを残りの社会人人生で経験してきました。

DEXCAは単なるSI(システム・インテグレーター)やコンサルティング会社ではなく、今までの経験から日本企業のオフィス生産性を改善し、これからの人口減少社会に向けて人は減っても生み出される付加価値を上げていける、持続可能な社会の実現に向けて貢献できる会社であると考えています。

 

本サイトを通じて、皆様にDEXCAの精神をより深くご理解頂ければ幸いでございます。

DEXCA株式会社 代表取締役社長 権藤 久美