安定を求め会社にしがみ付く行為が不安定に繋がっています。転職できる能力・スキルを身に着けていくことが現在の会社でも必要とされる人材につながり、むしろ転職しなくても安定につながるのです。
AIやRPA等の求められている人材・スキルを身に付け安定を手に入れましょう。
会社に依存した本当の安定は無い
新卒に限らず安定を求めて仕事を選ぶ人が多いかと思います。老後のことまで考えて、将来設計を立てるわけですが、この様な考え方は逆に不安定になり危険だと私は思っています。
安定を求める行動が逆に不安定を招いている
バブル時期までは、新卒で大企業に就職し上司の指示通りに仕事をしていれば自然と課長まで、運が良ければ部長位まで出世出来ていたのです。この年代の親は自分の子供に、都市銀行や有名メーカーなどに就職するように勧めたります。
全く時代・状況は変わっているのにです。名前は出しませんが、一部上場の大企業が簡単につぶれたり、何千人規模のリストラを平気でする時代なのです。
そうでなくても、会社の規模が急拡大しない以上、ポストが空く可能性は極めて低く、今後AI人工知能などが導入されていくに従って求められるスキルも変わっていくはずです。
企業の寿命は35年と言われて久しいですが、最近特に短くなっている気もしますし、どうせ企業に安定を求めるのであれば、芽が出そうになっている伸び盛りの会社のほがまだスキルも身について安定している気がします。
収入源を分散する
現在の会社で自分は絶体にリストラされない、と言い切れる人がどれ程いるでしょうか? リストラされることは無くても、人生100年と言われる時代に、自分が退職するまで現在の会社が反映し続ける保証があるでしょうか。
誰かに、何かに依存している間は真の安定はない
やはり、会社や誰かに依存している間は安定は無いのです。たまたま今の組織は居心地がよく、働き易いかも知れませんが、来月嫌な上司や合わない上司が異動してくるかも知れません。
実際、私もありました。私は現在まで5回転職していますが、ある会社に入った翌月に外人社長がクビになり、業界でも知らない人がいない悪名高い日本人の社長が来たのです。
それまでは良い会社かな、と思っていた3カ月後には社員の半数以上が辞めていました。安定していそうに見えているだけで、依存している事自体が非常に不安定なのです。
百姓になれ
昔の農家は田畑だけでは生計を立てられず、農閑期は森に入って狩りをしたり、織物を売りに行ったりと複数の収入源を持ってやっと生活していたそうです。稲作だけでは年貢に持っていかれると言うのも有るかとは思いますが、不作の年などもあるため保険的な意味合いも有ったのだと思います。
この様に、もし現在の仕組みがなくなっても生きていけるようにすること、そして、それらの収入源のバランスをとりながら生活基盤を安定させていく事が安定につながるのです。依存せず、自立しましょう。
パフォーマンス(成果)には2種類がある
大企業や大きな組織で長年働いてきた方に多いのですが、現在その場所で出せているパフォーマンスがどの様に生み出されているのか、理解出来ていないことが多いようです。
今の会社や環境だから出せる成果
その会社のブランドや看板商品、組織人材などの主に無形資産・環境に支えられ、そこの環境にいるからこそ発揮できるパフォーマンスです。立場上、高額の会社の予算を動かせる立場にいたりすると、外部の業者がすり寄ってきて全てやってくれたりします。
私も昔いた大企業ではそうでした。若くてもそれなりの会社の投資予算を持ち、業者の人達に誘われるまま飲み歩いていたことを思い出します。私に寄って来ていたのではなく、その発注予算目当てに来ていただけなのですが、若いころは判らなかったのです。
担当から外れたとたん誰も来なくなりますし、そこの環境にいたから出来ていた成果なのです。多分、誰でもその立場になれば出来たのだと思います。
環境を変えても出せる成果
一方、こちらは再現性のある成果です。そこの会社・環境でなくとも、他の会社でも発揮できる普遍的な能力です。たまたま自分の部下になった人間が持っていたスキルと会社の看板があったために出来た売上ではなく、そのスキルを持つ部下を育て、自分で仕事を受注してこれれば、どこに行っても同じ成果が出せる可能性が高いのです。
転職できる能力を身につけることが安定につながる
普遍的な能力を身につけること
そして、何処の会社に行って環境が変わっても同じパフォーマンスを発揮できる能力・自信がついた時、誰にも依存する必要がない本当の意味で自由になれるのだと思います。
転職できる能力を身につけたとき、依存する必要がない本当の意味で自由になれる
それは、どんなに狭い領域でも、需要が少ない職種でも良いのです。そのことで生み出される付加価値が相応に有れば、それを求める企業、人がいるはずです。転職できるだけの能力が、周囲の環境に依存することなく発揮できるようになれば、あえて転職する必要も無いかも知れません。
その能力は恐らく、現在の会社でも必要な能力であり、現在の会社でも重要な人材となるでしょうし、既にその会社では必要なくなった能力なのであれば、他へ行けばいいだけなのです。